アフターピルのQ&A

Q:ピルの正式名称は?
A:経口避妊薬(Oral contraceptives 略:OC)です。

Q:アフターピル(緊急避妊薬)」とは
A:性行為を行った後、緊急避妊のために使用するピルです。日本ではヤッペ法と呼ばれるプラノバールを使用した緊急避妊が行われておりました。この方法の欠点は、副作用として吐き気・嘔吐が非常に強いという点です。2011年5月よりノルレボ錠(0.75/錠)を使用する方法が、保険の適応はありませんが適応になりました。このメリットは副作用であった悪心(吐き気など)・嘔吐が非常に少なくなったことと、避妊の効果が良くなったことです。

Q:どんな薬なの?
A:卵巣から作り出される黄体ホルモンと卵胞ホルモンという2種類の女性ホルモンを科学的に合成した薬です。合成黄体ホルモンを「プロゲストーゲン」、合成卵胞ホルモンを「エストロゲン」といいます。原則として、21日間は女性ホルモンが含まれた実薬を飲み、7日間はピルを飲むのを休むという、28日のサイクルで服用します。7日の休薬期間中に月経(消退出血)が起こります。

Q:ピルの原料は何ですか?
A:合成ホルモンと、それを製剤にするための粉(小麦ふすまなど)とでできています。合成ホルモンの原料は、ヤマノイモ属の植物の根です。

Q:男性がピルを飲むとどうなりますか?
A:胸が大きくなったり、女性化する可能性はあります。しかし、精巣を持つ男性で、正常の男性ホルモンが作用している方ならば、ピル程度の女性ホルモンで女性化するほどの変化は起こりません。

Q:アフターピルの機能
A:アフターピル(緊急避妊薬)を飲むことで、@排卵を遅らせ、A子宮内膜への着床をしにくくさせます。排卵前に内服された時は@により妊娠を防ぎます。排卵後であればAにより妊娠を防ぐとされています。その他、卵の輸送阻害・受精阻害・精子の侵入阻害などによる効果も考えられております。

Q:薬の飲み方
A:◆ ノルレボの使用方法
性行為から72時間以内にノルレボ2錠(計1.5mg)を内服します。
※別の飲み方として、72時間以内に1錠(0.75)内服して、その12時間後にもう1錠(0.75)内服する方法もありますが、有効率や副作用の差が無いという指摘があるのと、飲み忘れのリスクもあります。
◆プラノバールでの使用方法
2時間以内にプラノバール2錠内服して、その12時間後に同じ量をもう一回内服します。

Q:アフターピルの効果
A:妊娠可能な女性が、避妊方法を何もしなかった場合、月経周期第2〜3週であれば、一回の性行為で妊娠する可能性は8〜15%ほどと言われています。ノルレボの使用により平均妊娠率(月経周期日を考慮せず、使用した人で妊娠された人の割合)は1.1〜2.3%となります。妊娠しない可能性は98%以上(妊娠阻止率は81〜84%)となります。(従来のプラノバールの平均妊娠率は2.5〜3.1%)。ノルレボのほうが良い統計が多いです。 リスク行為から24時間以内に内服されると効果が良いとされています。12時間以内に内服をした人は、60〜72時間以内に内服された人に比べ8倍も妊娠しにくいとの報告もあります。

Q:アフターピルの機能
A:アフターピル(緊急避妊薬)を飲むことで、@排卵を遅らせ、A子宮内膜への着床をしにくくさせます。排卵前に内服された時は@により妊娠を防ぎます。排卵後であればAにより妊娠を防ぐとされています。その他、卵の輸送阻害・受精阻害・精子の侵入阻害などによる効果も考えられております。

Q:妊娠回避できたかの判断
A:一般的には、次回月経予定日前後に通常通り出血がある人が多いとされております。 緊急避妊薬内服後平均10日前後(数日〜21日)で消退出血が来る方もいます。(30〜40%)月経のような数日続く出血となります。月経の予定日を1週間過ぎても出血が来ない場合には妊娠の有無を確認する必要があります(月経周期不順な方は3週間後を目安に)。基本的には、リスク行為のあった後は、出血があっても、妊娠検査をした方が安心でしょう。