アフターピルの副作用・注意点・その他

おう吐・気分不快・喫煙リスク

◆おう吐・気分不快
アフターピルの副作用で多くあげられるのが吐き気や頭痛です。半数の人に吐き気、10〜20%の人におう吐などがみられます。

◆喫煙リスク
また、ピルを服用する際、もっとも心配される副作用が血栓症です。通常の避妊用に飲む「エストロゲン」の量を最小限に減らした、低用量ピルでは、血栓症の素因がまったくない人が飲んだ場合、ほとんど血栓症は起こらなくなりました。もともと血栓症の発症率自体がさほど高いものではなく、欧米人で10万に4人、日本人ではさらに低いと言われています。また、非喫煙者の女性の場合、ピルを服用して血栓症が現れる可能性よりも、妊娠中や産褥期に現れる可能性が高いとされています。死亡例の割合は、100万人あたりでピルを服用していない人が1人に対して、ピル服用者が1.5〜3人、妊婦及び産褥が6人です。しかし、ここで注意したいのは、喫煙者がピルを服用する場合です。もともと喫煙自体が血栓症のリスクを高める原因です。そのうえピルを服用すれば、当然のことながらリスクは上がります。さらに加齢も、血栓症を高める要因になります。35歳以上で1日に15本以上喫煙し、かつピルを服用している人は、喫煙のみの人やピルだけの人に比べて、心筋梗塞をはじめとした心血管系障害で死亡するリスクが有意に高くなります。米国食品医薬品局では、「35歳以上の人は、タバコを吸うならピルを飲まない、ピルを飲むならタバコを吸わない」と勧告しています。もちろん、10代、20代の人でも、ピルを服用する以上、禁煙するのがベストです。タバコの煙に含まれる微量のカドミウムは卵胞液に蓄積し、卵の質を低下させるので、「将来は子供が欲しい」と考えている人は、早めに禁煙を実行してください。

◆その他
その他アフターピルの副作用や悩みとして、@ピル内服後、少量の性器出血が認められる「不正性器出血」、A胎児の奇形性について悩み。仮に妊娠早期に、アフターピルが服用されても、胎児の奇形性に影響は与えないと考えられています。、Bその他、乳房緊満・頭痛・めまい・疲労感などを感じる事がありますが、いずれも重篤な副作用はありません。